スプラトゥーン2はなぜ面白くて人気なのか?実際にやってみてマーケティング視点で考察する

みなとです。

7月21日に発売されたNintendo Switchのゲームソフト「スプラトゥーン2」は、発売からわずか3日で67.1万本の売り上げという脅威の数字を叩き出しました。今年3月3日に発売された「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」も相当な人気ぶりでしたが、8月3日地点で50万本の売り上げであり、スプラトゥーン2はそれをはるかに上回りました。

ファミ通によれば、8月3日地点で累計販売数は国内で88万本を超えたといいます。これはNintendo Switchを持っている人の半分以上が所持している計算になります。

前作にあたるWii Uソフト「スプラトゥーン」の初週販売本数は、約15万本(集計期間:2015年5月28日~5月31日/販売日数:4日間)。よって、スプラトゥーン2は前作比べ4倍以上の販売数を記録しました。

現時点における「スプラトゥーン」の国内推定累計販売本数は約150万本なので、「スプラトゥーン2」がこの数字に追いつけるのかが見ものですね。

僕はゼルダ目的でNintendo Switchを買いましたが、当初スプラトゥーンはそこまで興味がありませんでした。しかしこれほど勢いのある人気のゲームだったので、モノを売るしくみをつくるマーケティングを専門職としているだけに興味を持ちました。

そこで、実際に体験してみて、なぜここまで人気なのかをマーケティング視点で分析しようと思い、購入しました(あと、ミーハーなのでちょっとやってみたくなりました笑)。

1週間ほど実際にプレイしてみましたが、その面白さに衝撃が走りました。しかもオトナ目線でも面白いんですよね。「よく考えられているなー」と感心。と同時に、なんとなく人気の理由も分かってきた気がしますので、本記事ではそれについて解説していくことにしましょう!

独特の世界観とキャラクター

ゲーム起動した瞬間、あっという間にスプラトゥーンワールドに引き込まれました。

「軟体時代」を経てイカがヒトに進化していったというよく分からない設定のようですが、その世界観設定の発想も独特だし、キャラクターもユニークな感じに仕上がっていますね。

登場人物はヒトなのか、イカ人間なのか不明だが、一度見たら忘れられないインパクトのあるキャラクターデザインです。

思い返して見ると、最近のゲームには印象に残るキャラクターデザインのものが少ない気がします。極端に言えば、ファイナルファンタジーのキャラクターが、ファイヤーエンブレムに登場しても違和感がないくらい、悪い意味で「洗練された綺麗な」デザインのキャラクターが多いようなイメージがあります。

スプラトゥーンの場合はキャラクターデザイン一つでその「決まりきった世界観」を壊すことに成功しています。つまり、「スプラトゥーンと言ったらあんな感じのキャラクター、このキャラクターと言ったらスプラトゥーンだ」という認知の定着が実現しています。マーケティングでいうブランド力というか、認知定着が上手くなされたゲームでしょう。

シンプルだけど今まで無かった戦闘方法

スプラトゥーンの戦闘方法

スプラトゥーンは銃やライフル、爆弾などの武器(ゲーム内ではウェポンという)を使って、相手と打ち合うゲームです。これだけ聞くとよくあるサバイバルゲームですが、大きく違うところが打つものが銃弾ではなく「インク」であることです(だから「イカ」なんだろう)。

ご覧のように相手に向かって打つだけでなく、地面や壁などにインクを塗りつけまくる。時間制限内に塗った面積の大きい方が勝つというルールが基本です。もちろん相手にも攻撃することができ、一定のダメージを受けるとやられ、スタート地点に戻されてしまう。

戦闘は2チーム対抗です。それぞれ4人の仲間がおり、合計8人で決められたフィールドを塗りまくることになります。

武器にも色々な種類があり、長距離に強いもの、短距離に強いもの、塗り面積に強いものなど特性が異なります。また服や靴などを着せ替えることにより、自分のオリジナルキャラクターをつくって楽しむことも魅力の一つです。

最終的に塗り面積が大きかったチームが勝利。経験値やお金などを貰えるので、それによりさらに強い武器を買ったりして上を目指す、というのがスプラトゥーンの全体像ですね。

「インクを塗る」という行為がどこか心地よい

日常のリアルな生活で、「周りにインクを塗りつけまくる」という経験をしたことがあるでしょうか?ヨーロッパのどこかの祭りでトマトを投げつけまくるイベントは聞いたことはありますが、日本で普通に生きていればそうそう無いことですよね。

しかも、それは一般にタブー。インクとまではいかなくとも、何かを周りにぶちまければ、ほぼ迷惑行為です。しかしスプラトゥーンの世界ではそれが思う存分できるのです。

そりゃゲームだから何でもありなのですが、剣や盾を持って魔物を倒すなどというRPGほど現実離れはしておらず、でも日常では出来ない、または禁止されている身近な行為ができることが「ハマってしまう」要因の一つでは無いかと考えています。「禁止されると逆にやりたくなる、気になる」という心理も絡んでいるのではないでしょうか。

まあ単純に、べちゃべちゃとインクの塗りつけるのが爽快で面白いのだと思う。

インターネットで常に他人と繋がる協力プレイ

先ほども少し触れましたが、インターネットを繋ぐことで世界中の人と対戦&協力プレイができるのも魅力の一つ。「そこはスマブラやマリオカートと一緒じゃん」と思う方もいるでしょうが、決定的な違いは「チームワーク」でしょう。

友達と一緒にやっているならまだしも、見ず知らずの人とどうやってチームワークをとるのかという問題がありますが、チームワークが無ければおそらく勝てません(もちろん実力や武器強さの差があれば別だが、全く能力が一緒だったとすると、チームワークが出来ているチームが勝つと思われる)。

1週間プレイしましたが、「ライフルは後ろから援護する」「複数人で相手の陣地に乗り込む」「味方がやられていたら助ける」などはごく普通に見られますし、そういう空気を読んだプレイをしなければ勝つことは出来ません。

社会に出ている方ならよく分かると思いますが、人間は一人では生きられないから、その喜びを無意識的に見出していると言えるかもしれません。世界的に人気の狩猟ゲーム「モンスターハンター」もその類だと思います。

「あと一戦だけ!」が止まらない

戦闘時間は3分が基本。やってみれば分かりますが、この3分は意外と短く感じます。

ここがNintendoが上手いと思うところですが、敢えてやや短いくらいにして「もう一戦!」という心理を引き出しているのではないかと考えています。これが5分や10分だと「疲れた。もうやめよう」となってしまうかもしれません。

一戦一戦をボリューム満点にするのではなく、「もう少しだった!」「もう終わり!?」という、少し物足りないくらいで終わる。それが「やりだすと止まらない」要因になっていると思いました。

ちなみにこの心理術はコンビニでも使われています。お弁当は、それ単品だけでは物足りないくらいの量に調整されており、デザートやホットスナックなどを合わせて買わせるよう工夫されていると言います。

Nintendoの企画が面白い

Nintendoが企画する「フェス」がさらにプレイヤー熱くさせています。

8月4日〜5日にかけて行われた第一回フェス「マヨネーズ vs ケチャップ」では、最初に自分がマヨネーズ派か、ケチャップ派かを投票し、それぞれのチームで分かれてバトルするというもの。インクはもちろんマヨネーズならマヨネーズ、ケチャップならケチャップを塗りまくる。

投票率や勝率で最終結果が出るので、それに応じ特別なアイテムが手に入ったりします。これは面白いというか、上手い企画だった。今後のフェスが楽しみです。

最後に

「面白いの?」と最初は完全にナメていたスプラトゥーンでしたが、深く懺悔したいと思います。

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