【書評】「魔法のコンパス」を読んだ感想。”泣けるビジネス書”という噂は本当か?

みなとです。

読書の秋ということで、最近は本を読み漁っています。電車通勤なのでその時間も利用しながら、コツコツと読んでいます。

さて今回読んだ本は、キングコング西野亮廣さんのビジネス本「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」です。出版されたのが2016年の8月なので、1年以上時間が経っています。

「魔法のコンパス」は西野さんが出した初めてのビジネス本ですが、「泣けるビジネス本」だとSNSで話題のようです。僕はビジネス本どころか本で泣いたことがないので、「本当に?」と半信半疑で購入し、読んでみたのでその感想を書いていきたいと思います。

15秒で分かる!「魔法のコンパス」

西野さんは「芸人=テレビで漫才をして、グルメロケをして、ひな壇で頑張る人」という一般認識に囚われず、絵本を作ったり、イベントを開催したり、校長や村長をやったり、そういう”面白いことをする人”を芸人と定義しています。

なぜ西野さんはそんなことをするのか?を色々な事例や体験談、考えのもと解説し、常識から抜け出し世を生きる術を教えてくれる本です。

「魔法のコンパス」との出会い

きっかけは最近発売された「革命のファンファーレ」を読んだことから始まります。西野さんが著者のビジネス本の第2弾です。これを読んだ中で「魔法のコンパス」についての記載がちょくちょくあったので、興味があって読んでみようと思った感じです。出版された順番とは逆順で読んでいますが、話の繋がりは特に無いので問題はありませんでした。

ちなみに、「革命のファンファーレ」の書評は以下に記載しています。

みなとです。 「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」は、10月4日に発売されたばかりの話題作。お笑い芸人「キングコング西野亮廣」さ...

勉強になったこと・得たこと

本のテーマは色々で、生き方論やモノを売るマーケティング、お金の話など割と雑多な内容になっています。その中で僕が特に勉強になったことをピックアップして解説して行きたいと思います。

「問い」を持つことから始まる

西野さんの人生の分岐点は、「芸人がひな壇に参加せずに生きていくにはどうすればいいんだろう?」という「問い」から始まった、と言っています。

そしてその「問い」は、「居心地の悪い場所に落ちていることが多い」とのこと。例えば通勤電車では一駅前で電車で降りれば、「何故こんなところに看板があるのだろう?」「15分歩くとダイエットになるのだろうか?」など、色々な「問い」が生まれます。普段通りの駅で降りていれば、そんな「問い」は生まれないでしょう。

もちろんそれら「問い」のほとんどがどうでも良い事ですが、中には人生を賭けるほどの「問い」が潜んでいることもあります。このように、西野さんは「問い」を持つことの重要性を述べています。

僕も確かにこれには共感します。ふと周りを見渡してみると、色々と分からない点がたくさんあります。今はスターバックスでこの記事を書いていますが、「何故ここにスターバックスを作ったのか?」「あの人はパソコンを開いて何をしているのか?」「同じ店内でも何故椅子の種類が違うのか?」などなど。

もちろんどうでも良いんですが、「問い」には必ず「答え」があります。「答え」が見つからなかったとしても、それを考える癖をつけると思考力や発想力が上がるし、常識に疑問を持つ頭が鍛わると思います。

何も考えずに「思考停止」の人生は嫌ですからね。

3分野に精通し100万人に1人の人材になる

とあるスキルで食っていくには、相当な腕前が必要ですよね。お笑い芸人でも、プロ野球選手でも、花火職人でも。

しかし、「肩書きを一つに絞らずに多分野で精通しすることで、食える人間になれる」と本書では述べられています。どういうことでしょうか?

「家事えもん」こと松橋周太呂さんなんかが良い例ですね。「芸人」という肩書きだけ、あるいは「家電に詳しい」という取り柄だけでは食っていくのはまず難しいですが、それらが掛け合わさると強いです。

つまり、「芸人100人の中で1番」と「家電好き100人の中で1番」が掛け合わされると「100×100=10,000人の中の1人になれる」訳です。さらにもう1分野で100万人に1人の人材になれます。「肩書きを絞るべきでは無い」と訴える西野さんの根拠の1つがこれだと思います。

これはアイドルとかにも言えそうですね。よく何人いるかも分からないようなアイドルグループがいますが、そもそも可愛い子なんて無数にいますから、トップに君臨するのは非常に難しいです。

しかしアイドルとは別の肩書き、例えば「小説家」とか、「料理家」とか、「大食い」とか、他の得意分野を伸ばせば注目される確率も高くなるかと思います。

僕も色々とスキルは身に付けておこうと思い、色々勉強中です。本業のWebマーケティングコンサルタントとしてのスキルは日々磨きながら、Webサイト構築、英語、カメラ撮影など、使える技術を学んでいます。

「好きなことで生きていく」時代になる

2045年には人工知能が人間に追いつくようですね。コンピューターの進化って凄い一方、怖さもあります。

テクノロジーの進化は、僕ら人間からどんどんと仕事を奪ってきました。スマホの登場によって町の本屋さんが潰れ、機械化によってレジ打ちもどんどん居なくなっています。アメリカでは車の無人運転テストが行われているだとか。

これについては僕らは危機感を持たなくちゃいけない部分です。ぼーっとしていたら自分が出来ることはみな機械がやってしまって、自分の価値が無くなってしまいます。

嫌な仕事や人間じゃ難しいという仕事も全部機械に置き換わっていき、しまいには好きなことしか残らない」と本書では述べられています。

もしそうなった場合、親は子供に「遊んでばかりじゃいけません!」なんて言えなくなります。むしろ遊びを仕事にしてマネタイズできるように、今のうちから遊んでおかないといけない。

仕事にYouTuberが出てきたのは最近の話。「楽しいを仕事にする」という生き方を、そろそろ僕らは本気で考えないといけないかもしれません。

「じゃあ何すればいいの?!」という疑問に対する具体的な方法は述べられてはいませんが、まずは認識するだけでも違うかなーと思います。

感想

ビジネス本というと1ページ1ページが重く、結構頭も使わないといけないイメージでしたが、本書は難しい言葉などは一切出て来ず、テンポよく読める一冊でした。西野さんの実体験に基づいた話で説得力もありますし、「こんな考え方があるんだ!」という発見が多く良かったと思いました。

ただ残念だったのが、結局何が言いたいのか分からなかった点。話がポンポンと切り替わるので読みやすい一方、SNSの話をしていたと思ったらイジメの話、そしてオリンピックのエンブレムの話、という具合に、本一冊に一貫性が無いような気がしました。とりあえず言いたいことを詰め込んだ感が満載だったので、あまり記憶に残る部分が少なかった、という印象です。

そして「泣けるビジネス書」という噂ですが、結論から言うと微塵も泣けない。気付きとか発見はたくさんありましたが、感動するかというとそうでは無いですね。

でも先に革命のファンファーレを読んでいたので、やや内容が被っていたこともあるかもしれません。これから「魔法のコンパス」と「革命のファンファーレ」を読もうと思っている方には、間違いなく「革命のファンファーレ」だけ読むのをオススメします。そっちの方が面白かったです。

参考にしていただければ幸いです!

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