【書評】ライフシフト(LIFE SHIFT)を読んだ感想。人生100年時代、どう生きる?

みなとです。

久しぶりに心から「読んで良かった!」と思えるビジネス本を見つけました。それが「LIFE SHIFT(ライフシフト)〜100年時代の人生戦略〜 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著」です。

今回は真面目な内容になりますが、まずはこの本の簡単な内容紹介、そして読んでみた感想を書いていきたいと思います。

LIFE SHIFT(ライフシフト)はこんな本だ

「長寿化に伴い、我々は100年の人生を歩むようになる。働き方が変わり、お金や時間の使い方が変わり、人間関係が変わる中、私たちはどんな人生設計を行う必要があるのか」という課題を投げかけ、そのテーマについて論じている本です。

以下からは、主要なトピックについて紹介していきますね。

人生100年時代の到来

日本は言わずと知れた長寿国であり、2015年時点では約83歳です。要は「2015年に生まれた子供の平均余命は83歳である」という事を表しますが、この数値は将来の医療イノベーションや啓蒙キャンペーンなどを考慮していません。つまり、「今0歳の子供が50歳になったときの平均余命 = 今50歳の人の平均余命」であると仮定し、算出した平均寿命(ピリオド平均寿命と言います)なのです。

しかしながら、実際にはテクノロジーの進歩により、この50年の間にも平均余命は伸びるであろうと想定されます。「今0歳の子供が50歳になったときの平均余命 > 今50歳の人の平均余命」であると仮定し、算出した平均寿命をコーホート平均寿命と言います。こちらの方が現実的だと思いませんか?

よって本書ではコーホート分析を採用していますが、それによると「2007年に生まれた子供の半数が107歳まで生きる」という計算になります。平成生まれは100年生きることになりそうですね…。

3ステージからマルチステージへの人生に変化

長寿化が起こる前、昭和に生まれた方(と一括りにするのは良くないですが)は、人生は大きく3つのステージに分かれていました。教育、仕事、引退というステージです。ある程度決まったロールモデルが存在し、そのレールに沿って生きていれば済む世代です。10代なら学校へ、20代前半なら新卒として働き、3〜40代で中間管理、65歳で引退、というように、年齢と人生のステージが一致していたのです。

しかし長寿化に伴った100年ライフの中では、人生の転機や変化は複数回訪れるであろう、と著者らは予想しています。具体的には、決まった職に就かず、旅をしながら「自分は何者か」を模索するエクスプローラーの時期、企業と新しいパートナー関係を結んで仕事に携わるインディペンデント・プロデューサーなど、以前の3ステージの人生の中に新たなステージが登場します。そのステージには年齢は関係なく、20代でも60代でも起こるものです。

見えない「無形の資産」の重要性が高まる

本書では、お金や家など目に見える資産を「有形の資産」、生産的スキル、人間関係、自分に対する理解や変化に柔軟に対応できる器など、目に見えない資産を「無形の資産」と呼んでいます。この無形の資産こそ、有形の資産を支える根本のものであり、長く生産的な人生を送る上で必要なものです。

エクスプローラーやインディペンデント・プロデューサーの時期は、いわばこの無形の資産を高める時期でもあるのです。

お金や時間の使い方、人間関係、企業、政府は変わる

長寿化に伴う100年ライフを生き抜くためには、個人、そして社会が変わる必要があります。100年という長い人生を有意義に送るためには、貯蓄は避けて通れないですし、無形の資産を育むためには、余暇の時間を能力開発や投資に充てることの重要性が高まります

さらに、マルチステージの人生設計をサポートできるような制度・法律を充実させる必要があり、企業や政府は対応に追われるとも予想しています。しかし、長寿化への変化は徐々に進むという点、そして人間は目先の恩恵にフォーカスする傾向がある点などから、対応は遅れがちであると言います。結局は私たち個人がニーズを明らかにし、社会の変化を後押しするよう働きかけるような行動が必要です。

ライフシフトを読んだ感想

非常に分厚い本なのですが、要約すると上記のような感じになります。色々と思うことがありましたが、印象に残った点を中心に感想を書いていきますね。

100年生きることを前提に考える

まずは無知だったなーと思ったのが、冒頭で述べた平均寿命の計算の仕方。厚生労働省の発表する平均寿命が80歳とかだったので、漠然と自分もそれくらい生きるのかなと思っていました。しかし、あくまでピリオド平均寿命であり、今後平均余命は間違いなく伸びます。したがって、平成生まれは100年間生きることを覚悟しなくてはいけません

長寿化が厄災となるか、恩恵となるかは自分次第であること、それをしっかりと認識しようと思いました。

短期的な忍耐心と、金融リテラシーを身に付ける

100年ライフの人生の中では、貯蓄の重要性についても触れられていました。しかし、貯蓄は大事だと思っていても、お金ってなかなか貯められないものですよね。

この理由について、面白い例があります。今100ドル貰えるか、1週間後に105ドル貰えるか、という選択肢の場合は、前者を選ぶ傾向が強いようです。しかし、1年後に100ドル貰えるか、1年1週間後に105ドル貰えるか、という選択肢の場合は、後者を選ぶ傾向が強いと言います。

これが意味するところは、「人間は、短期的には忍耐心がなく、長期的には忍耐心を発揮できる」という事らしいですね。貯蓄はすぐに自分に恩恵がある訳ではなく、未来の自分にお金を払う訳なので、なかなか行動できないらしいです。

その心理的な壁を壊すために、今後は「今のこの選択を、将来の自分はどう思うか」と考えるようにしたいと思います。「今これにお金を使う自分を、将来の自分はどう思うか」そんな風に考えると、無駄遣いも防げるような気がします。

またお金に関して、しっかりと金融リテラシーを身に付けていきたいとも思いました。お金を増やしていくには、まずはお金とは何かを知らなければいけないからです。金融リテラシーのある人とない人では、資産の量に差があるというデータも出ているようです。本を読んで身に付くものではないと思いますが、基礎体力は若いうちから付けておきたいですね。

余暇の時間は、無形の資産を高める活動を行う

あとは無形の資産への投資ですね。仕事の終わった時間や休日は、自分の能力開発などに出来るだけ時間をつぎ込みたいと思います。もともとそういう考えはあったのですが、この本を読んでさらに確信出来たので、引き続きという感じです。

僕の周りの友達には、時間やお金を「消費」している人が多いような印象です。グダグダと飲み歩いたり、パチンコに通ったり…。もちろん良い面もあると思うので、否定する訳ではありませんが、あんまりそう言った所に参加するのはほどほどにしたいと思います。

能力開発の具体的なこととして、今はインターネットマーケティング、英語、金融などの勉強に励んでいきたいと思いました。

最後に

全体的には、ライフシフトは危機感を煽られるような本だったと思います。長い人生を厄災ではなく恩恵にするために、日々頑張っていこうと思いました。この本に出会えて良かったです。

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