【書評】「革命のファンファーレ」を読んだ感想。面白いけど、1つ疑問が残る…

みなとです。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告」は、10月4日に発売されたばかりの話題作。お笑い芸人「キングコング西野亮廣」さんのビジネス書になります。今回の記事はその感想を書いていこうと思います。

15秒で分かる!「革命のファンファーレ」

著者である西野さんは吉本の芸人(キングコング)でありながら、クラウドファンディングで1億円集め、「えんとつ町のプペル」という絵本を32万部売りメガヒット作としたことでも有名な方です。本人によるとマグレでも何でもなく、狙ってヒットさせたというから驚き。

本書は「えんとつ町のプペルは如何にして作られ、どのように売ったか?」というカラクリを記した、マーケティングっぽい内容です。

そして同時に、この「えんとつ町のプペル」を題材にして、急速に変化する時代を生き抜くための実践書でもあります。

「革命のファンファーレ」との出会い

知ったかぶったように西野さんを語っていますが、僕はこの本に出会うまで西野さんを知りませんでした。キングコングというお笑いコンビがいる、ということぐらい。

西野さんは芸人として「はねるのとびら」という番組で有名だったようですが、僕はテレビを一切見て来なかったので、「あいのり」と「はねとび」の違いすらよく分からないくらいです。

そんな僕がこの本と出会ったキッカケは、職場の後輩からのススメでした。「これマジで面白いっすよ!」と言われ、書店で手に取ったのが最初。もともと職業柄、マーケティングには興味があったので、西野さんという人が誰かよく分からないまま、読んでみることにしたのです。

勉強になったこと・得たこと

さて、ブログで本の紹介と言うと著作権的にグレーな部分がありますが、西野さん的には全然OKみたいです。「えんとつ町のプペル」は著作権をほぼ放棄し、無料公開すらしてしまったことでも話題になりました。

とは言え著作権は怖いので、あんまり文章の引用はせず自分なりの言葉と解釈でススメていきたいと思います。

「やりたいことが見つからない」を肯定的に捉える事ができた

将来の夢や将来やりたい事が無い若者が増えています。まあ僕も然り。ただし、西野さんは、それはこれからの時代を生き抜く術だと強調しています。

仕事の機械化、インターネットの介入などにより、急速に変化していく時代の中で、むしろ肩書きを一つに絞ってしまうことが逆に危険。

僕は未だにはっきりとした将来設計が無く、「将来どうしていけばいいのか?」「今の人生これでいいのか?」というモラトリアム全盛期です。それを「いけない事」だと思っていましたが、「やりたい事が見つからない=選択肢がたくさんある」と肯定的に捉えることができました。ありがとうございます。

お金とはそもそも何なのか?を知る事ができた

西野さんはクラウドファンディングで1億円集めたことでも有名ですが、クラウドファンディングで勝つには「お金とは何か?」を理解することが必要であると述べています。

よく考えると、お金を集めたければお金について知る必要がある、という主張は至極当然のことかもしれません。カブトムシを捕まえたかったら、どこにいるか、いついるか、何を食べるかなど知らなければ捕まえられませんからね。

そして、お金に関して僕が印象に残ったことが「マネタイズ」について。

先述したように、「えんとつ町のプペル」は今でも無料公開されています。普通に考えると、そんなことをしてしまったら絵本の売り上げが無くなることが予想されます。

しかし実際には、無料公開後「えんとつ町のプペル」は売り上げを伸ばしました。短期的に見れば売り上げは落ちるかもしれませんが、口コミが広がり、興味を持つ人が増え、結果として販売数が増える。長期的な視点でマネタイズが考えられているのです。

この手法は結構あるみたいで、例えばGoogleやYahoo!などの検索エンジンの利用は無料ですよね。でもなぜGoogleやYahoo!が収益を得ているかというと、広告枠に他なりません。無料にしていることで多くのユーザーが利用しているという環境を作り、広告主がWeb上に広告を出稿する際にマネタイズを行う仕組みです。Webマーケティングに携わる者として、ハッとさせられたのは恥ずかしい話でした。

このワードプレスだってそうですよね。ワードプレス自体は無料公開していますが、テンプレートなど一部は有料。スマホアプリも、TwitterなどのSNSも、インターネットが絡むビジネスは基本そうだと気付きました。世の中の仕組みが見えてきます。

マーケティング論が勉強できた

生き方論、お金論と並んで、本書ではゴリゴリのマーケティング論も展開されています。

モノを売るためには、「どう売るか?」もそうですが、「人はいつ財布の紐が緩くなるか?」を知ることも重要です。マーケティングと言うよりかは行動経済学っぽい話でもあります。

「なぜ本屋では財布の紐がかたいのに、ディズニーランドのお土産となると財布を開けるのか?」「選択肢が1個の場合、3個の場合、10個の場合とでは、なぜ3個の場合の方がよく売れるのか?」など、モノが売れるときの消費者の心理を考察し、実際に西野さんが実験した結果も踏まえながら分かりやすく解説しています。

「えんとつ町のプペル」のヒットはマグレではなく、色々な売れる仕掛けをしているという西野さんの言葉に納得です。

ロジカルシンキングで常識を疑うということ

本書で西野さんは「常識」なるものに対してことごとく疑問を持ち、自分なりの理論的な考え(ロジカルシンキング)で自分なりの行動を起こしているさまが描かれています。

「えんとつ町のプペル」を無料公開してしまうこともそうですが、本ではなく、店主の信用度を売るというビジネスモデルなど、普通の人がなかなか考えつかない考え方やアクションを起こす西野さん。面白いです。

しかもそれは突拍子も無い無謀なものではなく、しっかりとした納得できる理由があるもの。

Wikipediaによると、常識とは「健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別」と書いてあります。しかし、「永遠に」という言葉はどこにもありません。つまり、その時代によって常識は変化するということ。それを改めて教えてくれた一冊です。

これからの時代は情報量と行動力だということ

「新しいことに踏み出すには勇気がいる」と言う人がいます。しかし西野さんはこれを否定し、「必要なものは情報だ」と訴えています。新しいことに踏み出すとき、なぜ勇気がいるかというと、知らないことだからです。知れば行動できます。

そんな感じで本書は締めくくられています。

以上、僕が「革命のファンファーレ」を読んで勉強になったことでした。

感想

一言で言うと面白く、行動を奮い立たせてくれる本でした。西野さんを全く知らなかった僕がそう思うので、”キングコングの西野さん”として知っていた方からすると、そのギャップに結構驚くんじゃ無いかと思います。

生き方論やお金論、マーケティング論はこれから生きていく上で必要不可欠な知識であるとは感じていたので、それらが一挙に学べる点でも個人的には面白かったです。

あとは文章やキャッチコピーを作る才能がすごいです。

お金の奴隷開放宣言。 ※引用 革命のファンファーレ 西野亮廣著

農業革命よりも、産業革命よりも、大きな革命が、よりによって僕らの時代を直撃した。情報革命だ。 ※引用 革命のファンファーレ 西野亮廣著

キミの革命のファンファーレを鳴らすのは、キミしかいない。 ※引用 革命のファンファーレ 西野亮廣著

など、カッコよく頭に残るフレーズがどんどん出てきます。勉強になります〜。

しかし、疑問に残る点も少しありました。

お金の意味が分かり、マーケティングが勉強でき、これからの時代には情報量と行動力が大事であることが認知できました。でも、

特技も無い、人脈も無い、具体的な将来設計も無い26歳の普通のサラリーマンである僕は、具体的に何の情報をインプットし、どんな行動に起こせばいいんだろう?

そんな疑問が湧いてきました。

読者である僕がこんな風に思った理由。この本は決定的な前提条件の定義が抜けていると感じました。それは、西野さんが有名人であることから話がスタートしていること。

ある程度人に知られていて、ある程度お金を持っていて、ある程度選択肢がある西野さんだから為せるワザ。僕のような一般人がその土俵に乗るにはどうすればいいか、ちょっと分かりません。僕が西野さんがやる前に、西野さんと全く同じ手法で、「えんとつ町のプペル」を売るためにクラウドファンディングをやったら、1億円集まるのかというと、そうじゃないと思います。

まあ、それをこれから自分で考えて行動するんだろ、っていう事かもしれませんけどね…。

以上!終わりです。長々とありがとうございました。

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